身辺雑記

子連れアメリカ生活4年目(一女一男)。日本語の衰えが激しい。思いつくままに書き綴る身辺雑記。

映画【ホームアローン】感想

クリスマスでどこもかしこも閉まってるし外は寒いし家の中でゆっくりしよう、ということで家族で何か映画を見ようと思い、借りてきたのはホームアローン。子どもの頃に14型のブラウン管テレビで実家で見たことがあったと思う。

コメディの中の家族愛

ドタバタギャグコメディとしか覚えてなかったけれど、久しぶりに見てみると意外と深い人間ドラマがある。いつもーあるいは、いつまでもーそこにいると思っている家族だからこそ不意に口をついて言葉を吐いてしまう。後悔しても、取り消すことは出来ない過去。翻って、「当たり前」がそこにあることの愛おしさ、温かさ。そんなことを感じさせる映画だった。

近所のおじいさんと教会で話すシーンなんて全く覚えてなかったけれど、今見ると心に沁みる。破れ目の多い人生で、いろいろな人間関係の寂しさを経験してきたから感じるものがあるんだな。

主人公のお母さんとお父さんの反応の違いもー全くもってカリカチュアであって、父親としてはそこまでひどくないよ、と言いたくなる気もするがー非常に興味深かった。母は子どもを置いてきてしまったことを心の底から後悔し、心配し、あらゆる手を使って我が子のもとに帰ろうとする。やっとの思いで4日後に会えた時には「Oh Kevin, I'm so sorry.」と謝る。一方父は、子どもを家に置いてきたことに気がついた飛行機のときでもまぁ大丈夫だよ、と言い、再会した時にも「Kevin, how are you?」と、あっさり。まぁ父が母と一緒になってワーワーなっても困るのだけれど。

ちなみにうちの4才半になる娘のちーは、泥棒たちのシーンでキャーキャー泣いて怖がっていた。「もう見たくないー」と。良い人と悪い人、という描写はよく理解できるようで、私たちが「大丈夫だよ、ケビンがやっつけちゃうから」と言ってもブランケットの中に入って隠れていた。悪い人、という存在自体が恐怖を掻き立てるのかなあ。ディズニーアニメの悪い魔女とかでも怖がっているし。とは言いつつ、一応最後まで飽きずに見られたので4歳児でもそれなりに楽しめたのではないかと思う。

家族で気軽に見られる映画としてオススメ、【ホームアローン】でした。