身辺雑記

子連れアメリカ生活4年目(一女一男)。日本語の衰えが激しい。思いつくままに書き綴る身辺雑記。

母の命日にて

今日はバレンタイン。母の命日だ。あれから12年。

死者は存在するとは別の仕方で生きる者たちに触れる。というのはレヴィナスの言葉のパラフレーズだが、本当にそうだなあと思う。山間に響く鐘の音のように、今なお折々に示唆を与え影響をている。さらに「生きているときよりもさらに生きている」という言葉は本当に示唆に富んでいる。今、母と話すとしたらどんなことを話すんだろうか。

 

結婚したよ。仲良く、やってると思うよ。奥さんはね、ちょっと話したらわかると思うけど、芯が強くて頑張り屋、でも甘え上手で手抜き上手なところもある。質素で堅実。お母さんに似てるって言う人もいる、僕も強ち否定しないけど。

子どもも二人生まれたよ。女の子と男の子。二人ともとってもかわいい。ニコーってとっても平和そうな顔して笑う子たち。上の子は、ディズニーのプリンセスが大好き。一番好きなのはFrozenのエルサかな。音楽流すとドレス着て踊りだすんだ。手袋を投げるタイミングとか足の踏み出し方とか、上手だよ。英語で話すのはちょっと苦労してるところはあると思うけど、それでもよくやってると思う。学校に行き始めたらむしろ日本語忘れちゃうから英語の心配するのも今のうちだけだよって言われるし、多分大丈夫。教会も楽しく行ってるよ。いろんなお話を覚えてて、びっくりするくらい。時々笑っちゃうのは、うどんの汁をスプーンで飲んでたり、2つのパンを「にぱん」って言ったり、アメリカ育ちっぽいところかな。下の子は、上の子と違うなあってことがよくあるよ。笑顔でテーブルの上に登ったり。力がとっても強くて笑顔でメガネをバキッと折っちゃったり。最近ちょっとずつしゃべるようになってさ。この前「ど、じょ」って言いながらオモチャを思ってきたよ。あと今日はお祈りの最後に「あーめ」って言ってたよ。1才前から歩きだして、今ではトコトコトコトコどこまでも。靴をはかせてあげるととっても嬉しそうにしてるよ。時々僕のとこにも来て、ペターって甘えてくるよ。平和の子。

たくさんいい友達もできた。実際に助けてもらうことも多いし、一緒にサッカーとかソフトボールとかして遊ぶこともあるし。一緒にバカやれる友達はいくつになってもいいよね。ありがたい。

お父さんは、元気にやってるよ。がんばればもう何年か働けたんだろうけど、もうぎりぎりのところだったから、あのタイミングで辞められてよかったんじゃないかと思うよ。今でもこれからの身の振り方を考えてるみたいだけど、相変わらずだから決断するのはとにかく時間がかかるだろうと思うよ。

僕は、、悩むこともあるし、これからどうなるか分からないことも多いけど、とにかく幸せに暮らせているよ。ありがとう。